久良岐乳児院様に聞きましたロゴ画像

開発に協力いただいた久良岐乳児院様に、ベビーノートを使用した感想をお伺いしました。

クオンテックス
紙からデジタルへの試用期間が1ヶ月ありました。それなりに抵抗があったと思いますが、どうだったでしょうか。
久良岐乳児院様
正直、(記録は)手書きの方が早いです。それは今もそうですね、手で書く方が圧倒的に早いし。最初の頃は「手書きの方が早い」という声を(現場から)たくさん聞きました。 (入力だと)いちいち選択して…としなければならないし。でも、そのデータを「後からどこからでも簡単に引き出しやすい」というメリットをみんな感じているので。 その入力時間の効率の悪さは割り切れているかなという感じはあります。
クオンテックス
職員間の情報共有には活用できていますか?
久良岐乳児院様
最近はカレンダーを情報共有に使い始めました。「通院」だったり「行事」だったりを入れてもらうようになって、予定が重複しないよう配慮できるようになりました。 以前は紙で管理していたので自分の予定しかわからなくて…気付いたら「通院が4件重なっている!どうしよう?」となったりしたことがあったので。 (そういった重複を)回避することができるようになりました。院長の予定などもわかるのがいいですね、今日は(施設内に)いる・いないとかが。
クオンテックス
コロナ前に導入してよかったという話を伺いましたが。
久良岐乳児院様
コロナの時は完全に(部屋を)隔離しているから、部屋の中にいる養育者は(子の状態を)把握しているけど、外部とは電話等でしか(情報共有)できなかったんです。 紙も(ウイルスが)付いている可能性があるから、部屋から持ち出せなくて。 「今こうだね。」「この子は水分がたりないね。」「じゃあこうしよう。」とか、(部屋の)中の職員が画面を見ながら看護師からの的確な指示を聞くのに役立ちました。 ベビーノートがなかったら、もっとみんな右往左往していたかもしれません。
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日々の業務内でベビーノートをご使用いただいています

クオンテックス
タッチパネルを使った入力や音声入力はいかがでしょうか。
久良岐乳児院様
現場では、マウスを使った入力っていうのはなかなかできないけど、タッチパネルなら子どもが遊んでるのを見ながら少しは入力できますね。 子どもに意識を向けながら入力するにはタッチの方がいいです。若いスタッフは間違いなくタッチの方が慣れてますよね、感覚的にできるのがいいですね。 音声入力は、一部の職員は気に入って使っています。日常の記録をつけるのに「誰々と散歩に行った、こんなことがあった…」みたいに、喋って入力していますよ。 頭の中で文章を組み立てるのが上手い人にはいいですね。そういうのが苦手な人は使えてないですね…(笑)、上手くできるようになるといいけど。
クオンテックス
これから追加できたらいいなという機能はありますか?
久良岐乳児院様
最終的な理想をいえば、児童に関する全部の情報を紐付けできれば便利だと思います。退所時やケースカンファレンスも楽になりますね。「この子はこういう経緯だったね」とか。 児相からの書類は紙なので、それもPDFで取り込んでデータにして…、写真も量がすごいんだろうけど、それも紐付けして。 すべてのデータが紐付けできれば、後に退所児童が訪ねてきて(自分の)ルーツを知りたいとなった時とかに、パッと見せられますよね。 今は職員が必死で写真などを集めて見せることになるから…。当時の職員が退職していたら、そういうのは特に難しくなるので、写真やデータが紐付いていたら便利だなと思います。 退所児童にはアルバムを作って担当の職員が渡すのですが、対象児童が写っている写真をタグで紐付けておくことができればそれも(写真の収集作業に)すごく役立ちますね。
クオンテックス
参考になるお話、ありがとうございました!
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入力された情報は施設内ですぐ共有することができます

ベビーノートの開発について見出し画像

いくつかの乳児院では、ケース記録を記載するための「チャイルドノート」をご利用いただいていますが、日々の乳児の健康管理を行う業務には十分に適していませんでした。 そこで、横浜市の久良岐乳児院と何度も打ち合わせを重ね、ケース記録中心の「チャイルドノート」とは異なる、全く新しいシステムを開発する方針が決まり、「ベビーノート」の開発が始まりました。
このシステムはブラウザで利用でき、タッチパネルでの操作による入力を可能にするため、最新の技術を駆使して開発しました。デザイナーや技術者が試行錯誤を重ね、開発に取り組みました。 まだ発展途上の段階ではありますが、今後も全国の乳児院でご活用いただけるよう、さらなる改善を重ねながら邁進してまいります。